コルトン絵本パラダイス ミニ 2021「詩をつくろうコンクール」結果発表|ニッケコルトンプラザ | 千葉県市川市本八幡のショッピングセンター

コルトン絵本パラダイス2021

谷川俊太郎 詩とえほんの世界

今年の夏に開催された絵本パラダイス2021ミニ「詩をつくろう」コンクール。
「生きる」「うそ」をテーマにした全69点の応募作品の中から
絵本コーディネーターによる審査が終了いたしました。
最優秀作品は、プロの絵本作家とのコラボレーションが実現。
その他上位入賞者の作品をタワーコートにて期間限定で展示いたします。

審査員からの総評

木村 美幸 (きむらみゆき)
絵本パラダイス2021ミニ コーディネーター
JPIC読書アドバイザー 絵本学会会員

コルトン絵本パラダイス2021ミニ「詩のコンクール」に果敢にチャレンジしてくださった皆様、ありがとうございました。下は4歳から、上は80歳まで、70編近くの秀作詩が集まりました。
 7月に実施したセミナーでは、日本を代表する詩人として今もまだ現役で活躍されている谷川俊太郎先生の作品を鑑賞し、その背景・メカニズムを深く理解すべく、「詩の世界」の魅力に迫ったひとときでしたが、参加され学んでいただいた皆様には確かな手ごたえがあったようです。
 詩の何たるかを理解し、時に韻を踏んで、時に魅力的なことばで、心に迫ってくる詩が何編かありました。詩に興味をもち、詩的な言語感覚を養い、詩を構成する力を育てる、それが今回のコンクールのねらいでした。
 最も大切なことは、詩作を心から楽しいと思えることです。自分の気持ちに正直になって、あまりかっこいい詩を書こうと気張らずに、自然体で表現してみていただきたい。皆様のもう一歩踏み込んだ深い詩作の世界をぜひ読んでみたいと思いました。
本当にありがとうございました!!絵本コーディネーター 木村美幸

最優秀賞

柏熊 智子 さん

最優秀賞には、絵本作家 広瀬弦さんに
その詩に合わせたオリジナルの絵を描いていただきました!

谷川俊太郎さん(左)と広瀬弦さん(右)
撮影:ヤスダフォトスタジオ

広瀬 弦 (ひろせ げん) 1968年、東京に生まれる。イラストレーターとして挿絵や絵本の世界で活躍している。
おもな作品に『ゆめみるたっちゃん』『とりかえっこちびぞう』『おてがみもらったおへんじかいた』『パンやのくまちゃん』『双姫湖のコッポたち』『にじとそらのつくりかた』『女一匹』『自分を好きになる本』など多数。
谷川俊太郎さんとの共作に『まり』(クレヨンハウス刊)『あ』(アリス館)などがある。

審査員からのコメント

谷川俊太郎先生の「生きる」という詩に出合い、作者はかなりの衝撃を受けたのだと思う。短いセンテンスの中に、想像の世界へとぐいぐい引っ張っていく物凄いエネルギーのある詩だから。
今回、最優秀賞作に選出された「生きる」は、「それは・・・」で始まる表現が含まれる谷川先生の詩の模倣が感じられたが、それでも、私の心を打った。
「生きる」というテーマで詩を書こうとしたら、自分の周りに「ひまわりのように」ぐんぐんと背を伸ばし、活き活きと生きている子ども達の姿があって、その情景を一つひとつ素直に描写したのだろう。あえて、複数の子ども達を「子」ではなく、「児」の漢字をあて、単独で使ったところが意図的で新鮮でもあった。
非常にわかりやすく視覚的で、作者を取り巻く子どものいる風景イコール平和な日常が描かれていたのが好ましかった。・・・が、ときは 2021 年、今夏は特別な夏だった。子ども達が好きな「花火」や「縁日」や「盆踊り」は見事にこの平和な日常から切り取られてしまった。その 2 行が効いている。
コロナの終息を心から願いながら、「それでも児らは生きる」とし、ウイルスという脅威に打ち克つ人類としての「決意」も仄見えて、いい詩になった。絵本コーディネーター 木村美幸

審査員特別賞

新城 芦佳 さん(7歳)

審査員特別賞には、イラストレーターEdmund 蘭さんに
その詩に合わせたオリジナルの絵を描いていただきました。

審査員からのコメント

7歳の少年がどこまで「生と死」に向き合えたのかはわからない。が、少なくとも、おそらく初めて、「いきる」というテーマで詩を書こうとしたとき、彼は、自分の存在を考えてみたのだと思う。
この小さな詩人の傍らにいる家族や学校の先生や友達は、彼が「いきる」という壮大なテーマに取り組もうとしたとき、どのような言葉をかけたのだろう。少なくとも、健康に生き生きと前向きに生きるすべとして、「長生きするためには...」をアドバイスしたのだろう。
納豆を食べて、にこにこして、おひさまにいっぱいあたって外で思い切り遊ぶと「ながいきできる」と彼は悟ったのだ。
わずか10行足らずの詩のなかに、7年間生きてきて、もっともっと長生きしたいという命のほとばしりがギュッと表現されている。特に2~4連を受けて最後の連の3行に刻まれた「ぼくは」で始まる素直な宣言が、とてもリズミカルに心地よい響きとなって、読み手の心をとらえる。
自分の気持ちに正直な、等身大の7歳の少年の生き生きとした未来が見えて想像がひろがった。絵本コーディネーター 木村美幸

画家からのコメント

元気溢れる素敵な詩に絵を描かせて頂きました。ありがとうございました!Edmund 蘭
(東京生まれ 新進気鋭のイラストレーター)

佳作

川久保 美智子 さん

芳賀 菫 さん(8歳)

上記の入賞された皆様には、
後日副賞として谷川俊太郎さんのサイン入り絵本を贈呈いたします。
受賞おめでとうございました!

主催:ニッケコルトンプラザ 
監修:谷川俊太郎、絵本コーディネーター 木村美幸
後 援:市川市、市川市教育委員会 協 力:福家書店

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